シンフォニー トーリック

今日は白内障手術でシンフォニー トーリックを2名の患者さんに使用しました。当院HPでも説明している通り、単焦点被写界深度を少しだけ拡大したようなレンズです。

 

遠方にきっちり合わせた場合、近くは60cmくらいまでしか見えません。もっと近くは老眼鏡が必要です。

 

その代わり、通常の多焦点レンズとは違って、中抜けがありません。1mくらいもきっちりと見えます。また、光がぼけて見える現象(ハロ)もやや少ないです。

 

単焦点レンズと比較して、視力の質の指標とされる、コントラスト感度の低下がありません。これは通常の多焦点レンズよりも有利な点です。

 

単焦点レンズに近い、優れた光学特性の多焦点で、ごく近くはメガネをかけても良い、視力の質にこだわりたい人にぴったりです。

 

トーリックにして乱視も矯正しますと、ますます裸眼視力が良好になります。

 

ただし、トーリックレンズによる乱視矯正は、手術で合わせた乱視軸が術後にも維持される事が条件です。しばしば、術後に軸がずれてしまう事があり、トーリックレンズの悩みでもあります。

 

軸ズレは術翌日以降に修正することも可能ですのでご安心ください。

 

ST