緑内障の濾過手術

12月に入っても相変わらず忙しい日が続いています。予定手術は第3週の21日で終了で、29日から年末年始の休暇となります。

先月くらいから寒くなってきましたので体調を崩される方が増えてきました。緑内障の患者さんでは、この季節に眼圧コントロールが不良になり、手術へと至る例が増えてくるように思います。

眼圧を15mmHg以下に確実に下げることができるのは濾過手術(トラベクレクトミー)です。前房から強膜弁を伝って、結膜下へと房水が漏れる水路を作る手術です。

この時、エクスプレスというインプラントを用いると、虹彩切除を省略でき安全です(保険適応)。

流量を決める要素として、弁の大きさ、厚さ、縫合糸の強さ、傷の治癒力など、複雑に絡み合っていますので、眼圧の調整が難しい手術です。流れないと元の木阿弥ですし、流れすぎると低眼圧になり、視力が低下します。

手術終了時はややしっかりと縫っておき、術後短期間でレーザーによる抜糸を行うのがコツとされています。

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