屈折矯正白内障手術

今日もお昼から白内障手術がありました。20眼中6眼で多焦点の眼内レンズを使用し、1眼でトーリック(乱視矯正)の眼内レンズを使いました。

これらは、屈折矯正(近視、乱視、遠視や老眼を治すこと)を兼ねた白内障手術ということになります。屈折矯正白内障手術です。一部自費診療ですが、ニーズは次第に高まってきています。

手術をしたあと、なるべくなら「裸眼」つまり、メガネ、コンタクトなしで過ごしていただくというのが、屈折矯正手術です。若い人に対するレーシック手術だけではなく、熟年世代でも白内障手術のあと裸眼で過ごしたいという人が増えています。これは、切実な問題でもあります。

高齢者で、運動や認知機能が低下してきますと、コンタクトはおろか、メガネでもなかなか装用することができなくなりがちです。裸眼で自立した生活ができるようにするためには、高度の近視や乱視は論外で、なるべくなら軽度近視〜正視になっておくのが望ましいです。遠くも近くも見える多焦点レンズなら理想です。

白内障手術の機会に、屈折もちょうどよい具合に調整するという考えは、とても大切です。

当院では、術後の屈折を念頭に、一人ひとりの患者さんに合わせた手術方法をご提案しています。

ST