屈折矯正手術

当ブログは一応平日毎日更新を旨としており、月曜と金曜は看護、検査、事務スタッフが代わりばんこで、火と水は私院長が、そして、木曜は福永副院長の担当です。

とはいえ、週に2回も書く内容はそれほどありませんので、毎度同じことの繰り返しの感があるのはやむを得ません。なるべく、そうならないように気をつけてはいますが。

今日は、新年の週でもあり、当院にとって最も大切な手術のひとつ、屈折矯正手術についてご説明いたします。

屈折矯正とは屈折異常を治すということで、近視、遠視、乱視、老視(老眼)を対象としています。屈折矯正の方法はまずメガネ、そしてコンタクトレンズがあり、手術は第3の選択肢です。

では、どのような場合に手術がもっともふさわしいのでしょうか?

メガネは最も安全な矯正手段ですが、度の強い近視、乱視、あるいは左右の度数に差がある場合、完全矯正は不可能です。

その点、コンタクトレンズはOKです。しかし、年齢とともに涙が減少してくると、目の表面に傷がつきやすくなり、また、長年の使用で、角膜内皮細胞が減少したり、瞼の筋肉が弱くなる(眼瞼下垂)といった副作用があります。更に、コンタクトで最も大きな合併症は角膜感染症で、場合によっては失明の危険さえあります。

医師の指示にしたがって清潔に取り扱わなければならず、QOLが良好とは言えません。

ということで、屈折矯正手術の出番は意外に多いのです。

では、具体的にどんな手術になるかと言いますと、老眼のない若い世代ではLASIKが第一選択で、不可能な場合はICL(有水晶体眼内レンズ)を考慮します。

白内障により矯正視力が低下している場合は、白内障手術による屈折矯正を選択します。

その中間、白内障はそれほどでもないが老眼世代で屈折異常が強い場合、選択肢として上記すべてが当てはまる訳ですが、レンティス、テクニスマルチ、リストアのような高性能の多焦点眼内レンズが開発された今となっては、多焦点レンズによる屈折矯正白内障手術をお薦めすることが多くなりました。

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