エクスプレス

先日、6月分のレセを点検していて、緑内障手術が10件ちかくあったことに気づきました。数年前ならば一年分の件数です。

ほとんどがExpressというデバイスを用いた濾過手術です。

緑内障の濾過手術は点眼や内服薬でも眼圧がコントロールされず、視神経に障害をきたしている場合に行います。患者さんにとっても医師にとっても最後の砦とも言うべき治療法です。この手術自体はそれほど難しくありませんが、眼圧が下がらなかったり、下がりすぎたりと、結果が安定しないことでは有名な手術でした。

特に下がり過ぎ(濾過量が多過ぎ)の場合、脈絡膜剥離を合併して視力が低下します。患者さんの不安も大きく、外来の管理が大変でした。

それが、Expressの導入により、飛躍的に改善されたのです。ということで、件数が増えてきました。

ただし、以前にも書きましたように、緑内障の治療はあくまで点眼薬が基本です。手術に至る症例は数パーセントといったところでしょうか。誤解のなきようにお願いいたします。

今週の土曜日にアルコン社主催のExpress勉強会があります。私は法事で行けませんが、当院の手術場主任看護師が参加してくれるようです。

ST