嫁と姑と同居

昨日「日中韓の代表が本音で言いたい放題」という番組があり、その中で「日本人と結婚した韓国人女性」と「韓国人と結婚した日本人女性」が、それぞれの婚家との付き合いを披露していました。

韓国では夫のお母さん(いわゆる姑さん)を大切にして尽くすのは当たり前で、テレビの日本人女性は別居ですが週に1度はお母さんを訪ねるし、行かない日は必ず電話をかけて「お母さんお元気ですか?不自由してませんか?」と聞くそうです。これを「安否電話」と言うそうです。しかし、夫のお姉さんから1回は少ない、1日3回「安否電話」をかけるように指示されたとのこと!

同居も当然という考えはまだまだ残っています。これは韓国においてのみならず在日韓国人の友人も婚家との付き合いが濃いと言っています。やはり儒教の国です。

一方、日本に嫁いだ韓国人女性は「日本のお義母さんとの付き合いはカジュアル」と言います。友達感覚だと。日本でも私が結婚した頃(約30年前)は相手が長男なら半分くらいは同居だったと思います。私の友人も5割は同居です。(新婚当初は別でも将来は同居と決まっている)私も新婚旅行から帰った日からお姑さんとの同居生活が始まりました。「嫁vs姑」はある本によりますと「これは一人の男性を巡る三角関係だから二人の女性が仲良くはなることはない」そうです。そして、この問題は世の東西を問いません。西欧諸国は同居がないから表面化しないだけです。

お姑さんとの同居はなかなか大変です。年齢、育ってきた時代、育った環境すべてが違う二人が突然「はい。今日から家族になります。仲良くしましょう。」って、できるほうが変です。具体的な話は本が一冊書けますからここは省きます。当時は携帯もパソコンもなく電話は家庭に一台。自由に実家や友達に電話もできず、毎日お義母さんの顔色を見ながら生活していました。もちろん、いろんなイザコザもあり、もう限界!という事もありましたが、自分の息子が結婚する年になると不思議とお姑さんの気持ちがわかるような気がしてきました。「大切に27年も育ててきた息子が母親でなく、ポットでてきた小娘にやたらと親切にしたら、そら腹も立つやろなあ〜」私の友人たちは息子が結婚したらどうする?という話題では「同居なんか絶対嫌やわ〜!!!」と大声で言います。

私も息子夫婦とは同居はありえないと思っています。恐ろしかったお姑さんは現在は施設で機嫌よく暮らしていますが私が行くと子供のように無邪気に甘えてきます。昔にいろんな事があったからこそ「他人」だったお姑さんが「家族」と感じるようになったのではないかなと思ったりします。

日本に嫁いだ韓国人女性が「お義母さんとは仲良しだけど距離があります」と言う言葉に私は納得しました。

将来のお嫁さんと上手に付き合っていくために、現役の嫁の立場の職員に本音を教えてもらって参考にしようと思っています。



                                            Y.T